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花いちもんめ

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「(前略)現存する社会ー資本制約的社会ーにおいては
芸術家も含めて人はただ自己の生産物を、或いは自分自身を
『商品化』することによってのみ生存する事を許される。
従ってまたこの社会では(中略)弱肉強食の競争こそが
人と人の関係を律する支配的な法則となるのである。

『この世=弱肉強食、あの世=愛と平等』
(山田花子の日記から)

山田花子は、来世こそ、人々が真に自由・平等であり
誰もが経済的な制約から解放されて
最大限に個性をのばし発揮することができるような
『理想郷』であると確信することによって
現世での苦しみに耐えてきた。
私は全く逆に、『理想郷』は
現世で実現してこそ意味があるのであり
また実現可能であると確信している。
けだし、長く続く、苦痛に満ちた苛烈な闘争なしに
現世で『理想郷』を実現することはできない。
もし、このことを認めたとしても
余りにも感受性が強く、また余りにも繊細な山田花子は
この苛烈な闘いによく耐え得ないであろう。(後略)」
(『ガロ』92年8月号 より)


この文章は90年代に若くして投身自殺をした
漫画家・山田花子氏の父・高市氏が
山田花子氏が連載していた漫画雑誌ガロに寄稿したものです。

とても、的確で胸を抉られるような文章です。

著述業をしておられるとはいえ
実の娘の自殺という出来事の後の文章とは思えない。

しかし、それは決して娘への愛情の無さ、ではないのでしょう。

どういうプロセスを辿ったのかは想像も出来ませんが
大きな後悔と悲しみを一所懸命に処理したあとの
ご自身を納得させるための文章のような気がします。

山田花子氏の漫画は
存在は知っていましたが
読むと落ち込みそうな内容だったので避けていました。

しかし、たまに遊びに行くジャズバーに
山田花子氏の単行本が置いてあり
つい、手にとってしまいました。

やはりというか
山田花子氏自身が『日記漫画』と称した作品は

『人の目に自分はどう見られているか』

を極端に意識した
なんとも読んでいて苦しくなる漫画でした。

いじめ、仲間はずれ、コンプレックス、容姿の自信のなさ

もうやめてくれと叫びたいくらいの
あからさますぎる負の感情。

そんな世界が山田花子氏の漫画家としての技量によって
不思議な魅力を放っていました。


わたしは常に感じます。

生きていくためには
常に誰かに選ばれなくてはならない。

まずは生まれること。
それから
受験、就職試験、資格試験、恋愛、結婚…

生まれて死ぬまで
選び、選ばれて
『自身を商品化』して糧を得なくては
少なくとも、今の日本では存在を許されない。


山田花子氏の父・高市氏のいう
『苛烈な闘争』に
わたしはいつまで耐えられるのだろう
と、思う今日この頃です。
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by higenekoblog | 2014-05-21 04:15 | 日記